私は昔からちょっと変な性癖がある。
人の“におい”が好き。特に男の人の汗のにおい、柔軟剤と混ざったシャツの内側の湿ったにおいが、どうしようもなく興奮する。
会社ではもちろんそんなこと言えないけど、こっそりマスクの内側で、先輩たちの通り過ぎたあとをクンクンしてしまうくらいには重症だ。
その中でも一番好きなのが、営業部の先輩・藤木さんのにおいだった。
スーツの上からでもわかる柔軟剤の香り、夏場でもかすかに漂う汗っぽさ。背が高くてちょっとくたびれた白Yシャツが、なんかもうたまらなかった。
でも、まさかこんなことになるなんて思ってなかった。
その日、会社で備品棚の整理をしていたとき、社内用のタオルと一緒に1枚のシャツがビニール袋に入れられているのを見つけた。
「…藤木先輩の名前、書いてある…」
クリーニングに出すつもりだったのか、それとも持ち帰るのを忘れたのか。
確認しようかとも思ったけど、私は気づいたらその袋をバッグにしまっていた。
罪悪感と興奮が入り混じったまま、電車に揺られて帰宅。
ドアを閉めて鍵をかけた瞬間、私は一目散に部屋の中でその袋を開けた。
シャツは白地で、襟に少し黄ばみがあって、脇部分がすこし湿気ていた。
「あぁ……先輩の…におい…♡」
私はベッドの上にシャツを広げ、顔を埋めてにおいを吸い込んだ。
柔軟剤と汗と、男性の体臭が混ざった香り。
脇の部分、襟の内側、胸元。順番に鼻を押し付けて、ゆっくり深呼吸。
「っっ…んんっ…やば…エロすぎる…♡」
私は下着姿になり、シャツを脱ぐように羽織った。
体に残った先輩の湿りと匂いを感じながら、自分のショーツの中に指を滑らせた。
もう、とっくに濡れていて、指がじゅぷっと音を立てた。
「んっ…先輩のシャツ着て…オナニーとか…最低すぎる…でも…やめられないっ…」
指でクリトリスをこすりながら、もう片方の手でシャツの襟元をぎゅっと掴んで、鼻に押し当てる。
「はぁっ…あぁっっ…先輩っ……くんくんっ…♡ におい…いっぱい、もっと欲しい……っ♡」
想像が止まらなくなった。
シャツの中に先輩の体があって、私の上から抱きしめてくれて、
この匂いに包まれながら、後ろから耳元で「エロいな、お前…」って囁いてくる――そんな妄想が爆発する。
「やばい…イくっ、先輩のにおいで…イっちゃうっっ!!」
脚がピクピク震えて、腰が浮いて、指を押し当てたまま絶頂した。
気がつくと、私はシャツの上にうずくまったまま、びしょびしょになっていた。
「……返さなきゃ…でも、もう1回だけ……」
その夜、私は3回イった。全部、先輩のにおいだけで。
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