彼とは付き合って半年になるけど、セックスに関しては、ちょっとだけ変わってる。
たとえば、服を脱ぐときは全部脱がせずに「上はそのままで」とか、電気は暗くせず「明るいままで」とか。
なんとなく、羞恥心を煽るような命令が多い。
でも、その夜は――正直、レベルが違った。
「今日、泊まるとこ……いつもと違うから」
そう言われて連れてこられたのは、都内のラブホテル。
部屋に入って、最初に目についたのは……ベッドの正面と天井の“鏡”。
壁一面、鏡張りだった。
「……え、なにこれ……全部、映る……」
「そう。お前の顔も、胸も、腰振ってる姿も……ぜんぶ見える部屋」
耳元で囁かれて、背中がゾクッとした。
キスから始まって、ブラのホックが外された。
鏡に映る、自分の胸。
少しだけ張りがあって、でも普段はそこまで意識しない。
彼がそれを吸ってる姿を、私は鏡越しに見ていた。
(……うそ、なにこれ……恥ずかし……)
でも、胸を吸われながら腰を撫でられて、ショーツの中をなぞられると――
映ってる自分の表情が、どんどんエロくなっていくのが分かった。
「見てごらん。自分の顔、今……完全にメスになってるよ」
「……うるさい……言わないで……」
「でも、嫌じゃないんでしょ? こうされるの」
そう言いながら、彼がショーツをずらして、指でくちゅくちゅ音を立て始めた。
「はっ……や、やだ……音、聞こえちゃう……」
「もっと大きくしてやるよ。見ながら、イけ」
ぬちゅっ、ぬちゅっ……と膣口をなぞられて、じゅわっと愛液が溢れる。
鏡の中の私は、眉を下げて、口を半開きにして、首を仰け反ってた。
(……なに、この顔。……私、こんな顔で抱かれてるんだ……)
気づいたら、それが気持ちよくなっていた。
そのまま、ゆっくりと正常位で挿れられた。
ぐぷっ……ぐちゅっ……
彼のモノが奥まで入ってきて、ズンズンと膣を擦ってくる。
鏡の中で、自分が抱かれている姿――髪が乱れて、揺れる胸、突き上げられるたびに潤む瞳。
全部、丸見えだった。
「ねぇ、これ見ながらイって。お前の本性、ここに映ってるよ」
「っ……見ないでよ……やだ……」
「じゃあ自分で見て。自分で、イってる顔、ちゃんと見てろ」
逃げようとした顔を彼が手で掴んで、鏡に向かせる。
その状態で奥を何度も突かれて、快感と羞恥がぐちゃぐちゃに混ざって――
「い、いくっ……やだっ……!」
「顔、見ながらだぞ。そう、その顔……ほら、出す……!」
びゅっ、びゅるっ……
奥に熱いものを感じた瞬間、私も全身が跳ねた。
「……見た? 自分の顔。……気持ちよさそうだったよ」
「……言わないで……ほんとに、言わないで……」
布団の上で崩れたまま、鏡の中の自分を見た。
髪はボサボサで、唇は腫れて、太ももには精液が垂れていた。
でも、顔は――
ちょっと笑ってた。
また、ここに来たいと思ってしまった。