彼と最初に関係を持ったのは、酔った勢いだった。
お互い一度きりのつもりで、その後はLINEのやりとりも当たり障りないものだったけど――
なぜか、それから何度か、何でもない時間に「会おう」って誘われて、なんとなく身体だけの関係が続いていた。
その日も、唐突に「今夜ヒマ?」とだけ送られてきて、なんとなくOKしてしまった。
駅で拾われ、着いたのは彼の家。
アパートの2階。想像よりずっと狭くて、壁も薄そうだった。
「下の部屋、女の人なんだよな。よく怒鳴ってる」
「それでそんな声我慢させるとか、鬼じゃない?」
「いや、逆に興奮しない?」
笑いながら、ベッドに押し倒されて、服を脱がされた。
彼はプレイに関しては淡々としてる。愛撫も無駄がない。
でもそのぶん、電マを持ち出された瞬間、緊張が走った。
「今日はこれでやる」
「うそ、まって…音デカいでしょ、これ…!」
「最初はローでいく。でも、出すなよ。声」
下着の上から押し当てられた電マは、すぐに震動を響かせた。
布越しにクリを刺激される感触に、すぐに体が跳ねた。
「っ……!」
「静かに。まだ始まったばっか」
電マの音がブゥゥン…と響いてる。多分、隣の部屋どころか階下にも聞こえてる。
「や、やばい、これ、音……やば……っ!」
「出したら止めないからな」
脅しとも冗談ともつかない声で、パンティを少しずらされて、素肌にダイレクトに当てられる。
「ひぃっ……あっ……あ、まっ……やば、やばい……!」
震えが脚まで広がって、腰が勝手に逃げようとするのを押さえ込まれた。
「んっ、んんんっ……!」
声を押し殺して、シーツを噛む。目から涙が出るほど、イキそうだった。
「じゃ、ハイに切り替えるね」
「だ、だめ、だめだって、それ、声っ、出ちゃ……!」
「我慢してって言ったろ」
音が一段階大きくなった瞬間、クリに突き刺すような刺激が走った。
「……っくうううっ!!んんんんっっっ!!」
肩が痙攣して、爪が彼の腕に食い込んだ。
「今の……聞こえたかな」
「し、ね……っ、ほんとバカ……っ!」
何度も押し当てられて、そのたび絶頂。
ビクビクと震える脚を開かされたまま、汗と愛液にまみれて――
彼は言った。
「次、電マ中に中にも入れてみる?」
「しぬ、まじで……」
でも、否定しなかった。