実家暮らしって、性欲との戦いだと思う。
一人暮らしの子が、好きな時にオナニーしてる話を聞くと羨ましくなる。
私は実家で、両親と兄と暮らしていて、部屋も狭くて、プライバシーなんてないに等しい。
だから私は──冬になると、“こたつ”がオナニー場所になる。
ある日、両親は夜勤。兄は夜遅くまでバイト。
家に一人きりだった。
こたつに潜って、ぬくぬくしながら、
スマホでえっちな音声作品を再生した。
イヤホンから聞こえる男の人の低い声。
それだけで、体がむずむずしてきて、私はそっとパンティをずらした。
こたつの中は暗くて狭い。
でも、それが逆に興奮する。
右手でクリを軽くなぞる。
指が湿ってきて、ぬる…とした愛液の感触にゾクッとした。
音声の喘ぎに合わせて、自分の腰も動いてくる。
指をくちゅ、くちゅと動かすたび、こたつ布団の内側が湿っていくのが分かる。
「やば…臭ってないかな……」
一応、布団を少しだけ持ち上げて空気を逃がした。
でも、すぐに熱気と匂いがこもる。
愛液の匂い、パンティの蒸れた香り、
それに少し汗っぽい自分の皮膚の匂いが混ざって──
鼻を刺激して逆に興奮してしまった。
「こんなこと、してるの、バレたら…」
そう思いながらも、指は止まらない。
もう一本、指を入れてみる。
指マンとクリ責めを同時にしたら、
頭の奥がぼーっとしてきて、腰が勝手に揺れ始めた。
その時──玄関の音がした。
「……ただいまー」
兄の声だった。
「え、早くない…!?」
焦った私は、すぐに指を抜いて、
スマホを消して、パンティを直して、
何食わぬ顔で布団から顔だけ出した。
「おかえり〜」
「……おう」
兄が近づいてきた。
その瞬間──空気が変わった気がした。
「……なんか、こたつの中、臭くね?」
「……え?」
「……生乾きの洗濯物みたいな、いや……もっとムワッとした感じ……」
やばい、絶対バレてる。
しかも兄、匂いに敏感なタイプ。
「……えー、知らないよ、こたつカバー洗ってないんじゃない?」
苦笑いで誤魔化すけど、
兄は少しだけこたつ布団をめくって、
顔を覗かせる。
「……あー……これ、女の子の匂いかもな」
「な、なにそれ…!失礼っ!」
思わず怒ってしまったけど、
内心では、心臓がバクバクしていた。
その後、兄は何も言わずに自室へ戻っていったけど、
こたつの中に残った空気の匂いは、
しばらく消えなかった。
そして私は、もう一度だけこたつに潜って、
さっきの続きを──
こっそり、誰にも聞こえないように、再開した。