ねぇ、私、可愛い…? 誰にも見せられないオナニー、鏡の前で。

「ねぇ……私、まだ可愛いのかな……?」

誰に聞いてるのかもわからない言葉を、ぽつんと呟いた。
暗い部屋。ぼんやりと灯る間接照明。私の姿を真正面から映すのは、背の高い全身鏡。
白いキャミソールを着たまま、ノーブラの胸がその下でゆっくりと上下してる。私の呼吸に合わせて、胸の先が布越しにこすれて、ちょっとだけ気持ちいい。

夫とは、もう何ヶ月も触れ合ってない。
それなのに……毎晩、身体だけは勝手に疼いてしまう。
バレないように、息を殺して、指を這わせるたびに、胸がぎゅっと締め付けられる。

――誰かに見られたい。
でも、絶対に見せられない。

この矛盾に、私はずっと囚われてる。
だから今夜は、鏡の前でしてみようって決めた。
誰にも言えない願望を、せめて自分の目に晒して、…壊れたいって思ったから。

キャミソールの裾を持ち上げて、パンティーの中に指を入れる。
布の感触を押し分けて、そっと触れた瞬間、もうそこは濡れていた。
「……やだ、もう……」
自分の声に、自分で照れてしまう。

そっと脚を開いて、体重を片脚に乗せると、股間が自然に開いて、指が入りやすくなった。
ちゅっ……くちゅ……
音が漏れそうで怖くて、唇を噛んで我慢する。

でも――その音が、どこか快感を煽ってるのも事実。
「……あっ……う、ん……っ」
顔を真っ赤にした自分が、鏡の中で喘いでいる。
こんな姿、誰にも見せられないのに。
でも、……見てほしい。

「ねぇ、私、イってもいい……?」
誰に許しを乞うてるんだろう。
でもその言葉を口にした瞬間、奥の奥までジワジワと熱が広がって、指が止まらなくなった。

突き上げるような快感に、膝がガクガク震える。
身体を抱きしめるように丸めて、鏡に映る自分の顔を見ながら、私は――果てた。

……指の先が、じゅわっと熱を持ってる。
キャミソールの下、乳首がピンと立って、少しだけ震えてるのが見えた。
「……私、まだ……女、なんだよね……」

涙が、出た。
嬉しくて、恥ずかしくて、寂しくて、でも気持ちよかった。