ラブホテルで働いている私の日常

私がラブホテルで働き始めて、もうすぐ1年になる。

仕事は、部屋の清掃。使われた後の部屋に入ると、そこには、愛の痕跡が残っている。乱れたベッド、床に散らばったコンドーム、そして、甘く、生臭い匂い。それは、愛し合った二人の、最後の証。

私は、その痕跡を、毎日、毎日、片付けている。

でも、私の生活に、愛はない。彼氏もいないし、友達も少ない。毎日、帰宅して、一人でご飯を食べて、一人で寝る。私の心は、いつも空っぽだった。

使用済みのシーツと、満たされない「欲望」

清掃の仕事で、私が一番好きなのは、使用済みのシーツを回収する時。

使用済みのシーツは、様々な匂いが混じり合っている。汗の匂い、精液の匂い、そして、女性の甘い匂い。それは、私にとって、「愛」の匂い

私は、そのシーツを、洗濯機に入れる前に、こっそりと、自分の顔に押し付ける。

「…んっ…」

私は、その匂いを嗅ぎながら、自分のクリトリスに、そっと、指を当ててみた。

私の体は、夫に愛を求められない、満たされない現実に、突き動かされた。私は、自分の手で、この満たされない欲望を、満たすしかなかった。

背徳感と、快感という「毒」

私は、使用済みのシーツの匂いを嗅ぎながら、自分の体を、優しく、でも確実に、快感の淵へと連れていく。

「…っ、あぁ…っ!」

私は、声にならない叫びをあげた。それは、愛を交わした二人への、裏切り。でも、この行為は、私を、満たされない現実から、一時的に、解放してくれた。

それは、愛なんかじゃなかった。それは、背徳感と、快感が、混ざり合った、私だけの「秘密の儀式」。

快感の先にある「虚しさ」

オナニーが終わった後、私は、ぐったりと、ベッドに横たわっていた。私の体は、満たされていた。でも、私の心は、何も変わっていなかった。

私の孤独は、何も埋まっていなかった。

私は、この行為を通して、「快感」は、孤独を埋めてくれないことを知った。快感の先には、ただ、虚しさがあるだけ。

でも、私は、この行為をやめることができない。なぜなら、この行為が、私にとって、愛のない現実から、ほんの少しだけ、目を背けられる、唯一の方法だったから。