去年、あがりを迎えた。
女としての期限が切れたみたいで、最初は少し寂しかった。でも、ある時気づいたの。
「あぁ、もう、何も気にしなくていいんだ」って。
避妊も、周期も、将来の不安も。全部放り出して、ただ自分の快楽のためだけに男を貪れる。そう思った瞬間、自分でも引くぐらい、下腹部の奥がズキンと疼いたのを覚えてる。
ターゲットは、隣の家のカズヤ君。
まだ肌に張りがあって、無防備な、二十歳そこそこの男の子。
旦那が仕事でいない昼下がり、わざと薄いキャミソール一枚で、庭先にいる彼を招き入れた。
「エアコン、壊れちゃったみたい。ちょっと見てくれない?」
そんな見え透いた嘘で彼をリビングに入れた時、私の鼻をついたのは、彼のみずみずしい、若々しい男の匂い。
私の家の、少し古びた家具の匂いの中に、彼の生命力が混ざり合って、それだけで私のそこは、何年ぶりかっていうくらい熱く、どろりと湿った。
「よしえさん、顔、赤いですよ……?」
心配そうに覗き込む彼の首筋に、私はしがみついた。
驚いて固まる彼のズボンの上から、まだ若い、硬い塊を手のひらで包み込む。
あぁ、これよ。私が欲しかったのは、この剥き出しの、暴力的なまでの生気。
「カズヤ君……私、もう子供できないの。だから、好きなようにしていいのよ?」
私の言葉に、彼の瞳が大きく揺れた。
そこからは、自分でも驚くほど貪欲だったと思う。
彼の服を剥ぎ取り、若くて弾力のある肌を、指先で、舌で、這いずり回るように確かめた。
私から溢れ出す匂いは、昔よりもずっと濃くて、熟しきった果実みたいな、不潔で甘い匂い。
彼をソファに押し倒して、自分から跨がった。
入ってきた瞬間、脳の芯まで痺れるような衝撃。
「あ、あぁ……っ、すごい……っ!」
若い彼の、容赦ない突き上げ。私の乾ききっていたはずの胎内が、彼の熱を受け入れて、狂ったように脈打つ。
ピストンに合わせて、グチュッ、ヌチャッていう、卑猥な水音が部屋中に響く。
旦那との義務的な夜とは違う。ただ、この熱い塊を自分の中にねじ込みたい、その一心。
汗で彼と肌がぴたぴたと張り付いて、私たちの混ざり合った匂いが、部屋の湿り気を帯びて濃密になっていく。
「カズヤ君……っ、出してっ、私の中に、全部……っ!!」
彼の腰が激しく跳ねて、私の一番奥に、熱い、ドロドロとしたものが勢いよく注ぎ込まれた。
その瞬間、私の全身は弓なりに反り返って、意識が飛ぶかと思った。
あがりを迎えたはずの身体が、彼の種を求めて、これ以上ないくらい強く、締め付けて、離さなかった。
「……はぁ、はぁ……よしえさん、やばいですよ、これ……」
息を切らす彼の胸に顔を埋めると、そこには私の匂いと、彼の匂いが混ざり合った、最高の「背徳の香り」が染み付いていた。
もう、戻れない。
私はこれからも、こうして若い男の生気を吸い取って、女として燃え尽きるまで生きるんだと思う。
明日は、あそこの家のあの子を誘ってみようかしら。