ずっと、自分の胸がコンプレックスだった。
中学の頃から、周りの子は自然に胸がふくらみ始めたのに、
私は制服のブラウスがいつまでも平らなまま。
高校に入っても、Aカップのまま。
恋愛に興味はあっても、「脱ぐのが怖い」って気持ちが、いつもどこかにあった。
大学に入って、初めて付き合った彼も、最初は優しかったけど──
私がシャツを脱いだときの“あの表情”が忘れられなかった。
口では「全然気にしないよ」って言ってたけど、
明らかに“ガッカリ”が滲んでた。
だから、それ以来。
人と肌を重ねることが、どこか怖かった。
あの人と出会ったのは、偶然だった。
ゼミのOBとしてたまたま参加してた飲み会で、たまたま隣になった人。
歳は10以上離れていて、正直、タイプではなかった。
でも、話してみると不思議と落ち着いて、
気づいたら、2人で2次会に行っていた。
そのまま流れるように、ホテルに入った。
アルコールのせいもあったけど、それ以上に、
“この人にはなぜか見せてもいい気がする”って思えた。
「……あんまり、胸ないから、がっかりしないでね」
脱ぐとき、思わずそう言った。
でも彼は、じっと私を見て、ひと言。
「……俺、こういうのが、逆にたまらないんだよ」
嘘だと思った。
お世辞だって思った。
でも、そのあと彼が私の胸にしゃがみ込んで、
優しく、ゆっくり、舌を這わせてきたとき。
「あ、ほんとに……好きなんだ」って、伝わってきた。
小さな乳首を、何度も何度も吸われて。
ふくらみのない胸を、両手で包み込むように揉まれて。
そのたびに、体が勝手に反応してしまって、
濡れていくのが、自分でもわかった。
「小さいから、全部見える。動きも、震えも、舌で伝わる。……最高だよ」
そう言われて、涙が出そうになった。
だって、生まれて初めてだった。
“ない”ことを、こんなふうに“感じさせられる”なんて、思ってもみなかった。
彼は丁寧に、何度も私をイかせてくれた。
奥を擦られて、きゅうっと内側が収縮して、
息を止めるように絶頂したとき、
彼の指はまだ、私の胸に触れていた。
小さな胸でも、ちゃんと感じるんだって。
初めて、コンプレックスが武器になった気がした。