残業中ふたりきりになった女上司に、誘惑されて……

その日、俺以外の社員は全員帰っていた。

時計は22時を回っていて、静かなフロアにキーボードを打つ音だけが響いていた。
向かいのデスクに、まだ1人だけ残っていたのが――うちの女上司だった。

仕事ができて、美人で、でもちょっとキツめで。
正直、憧れと同時にちょっと怖い存在でもあった。

なのにその夜、彼女のネクタイが少し緩んでいて、
スーツのジャケットを脱いでブラウス一枚になった姿が、妙に色っぽく見えた。

「……まだ終わってなかったの?」

声をかけると、彼女はゆっくり俺の方を見て、少し笑った。

「あなたこそ。もしかして、私のこと待ってたの?」

冗談混じりにそう言ったその笑顔に、俺の心臓が跳ねた。
酔ってるのかもしれない。目がとろんとしていて、いつもの彼女じゃなかった。

「……なんか、飲みたくなっちゃった。社内にミニバーってなかったっけ?」

彼女はデスクの引き出しからウイスキーのミニボトルを取り出して、
紙コップに注ぎながら、俺の横の席に座った。

距離が近い。香水と、微かに汗の混じった香りが鼻をくすぐる。

「部下に酔い潰れた姿、見せたくなかったのになぁ……」
そう言って笑う彼女が、完全に“女”の顔をしていた。

そのまま黙っていたら、突然、彼女の手が俺の太ももに触れた。

「ねぇ、私って……女として、見られたことあると思う?」

一瞬で理性が吹き飛んだ。

「見てましたよ、ずっと。スーツ越しのラインも、ヒールで立ってる脚も……全部」

そう言った俺に、彼女はにやりと笑った。

「じゃあ、触れてみる?」

その言葉と同時に、彼女のブラウスのボタンがゆっくり外された。

黒のレースのブラ。
中には張りのある、見事なロケット型のバスト。
手で包むと、形が崩れずに押し返してくる弾力があった。

「……意外と、攻めるの好きなのね」

スカートの中に手を滑り込ませると、
下着の奥はすでに濡れていた。

コピー室の鍵を閉めて、狭い中でスーツを脱がせ合った。
彼女は背を向けて、自分から腰を突き出してきた。

「奥まで、突いて。後ろからの方が、声我慢できるから……」

パンパンと打ち付ける音と、抑えきれない吐息。
オフィスの中で、誰かにバレるかもしれないっていうスリルが、
さらに興奮を加速させた。

限界が来たとき、彼女は振り返って、

「……中じゃなきゃ、嫌」

そう言って、自分から腰を沈めてきた。