その人は、他の利用者と少し違っていた。
80を過ぎているのに、姿勢が良くて、肌も白く、品がある。
旦那を早くに亡くし、身寄りもなく、ぽつんと一人で暮らしているという。
俺はまだ介護職を始めて2年目。
若手というだけで、雑用や夜勤も多く任される。
その日も、夜の巡回で部屋をまわっていた時――
その未亡人、山村さんの部屋の前で、ふと呼び止められた。
「……少し、部屋に入っていただける?」
扉の隙間から顔をのぞかせた彼女は、
珍しく化粧をしていて、ガウンの下に薄手のワンピースを着ていた。
「どうか、座って。……黙って、少しだけ」
ソファに座ると、彼女が自分の手を俺の膝に置いた。
乾いた肌。けれど、どこか熱を帯びていた。
「……誰にも言わないで。私、もう女じゃないって思ってたの」
そのまま、彼女の指が俺のズボンの上から触れてくる。
驚いた。けれど、拒めなかった。
静かにワンピースをたくしあげると、
ショーツの中はすでに濡れていた。
「この歳でも……こんなに濡れるのね、知らなかった……」
彼女の脚は細くて、でもまだ柔らかさがあり、
太ももを撫でると身をよじって息を漏らした。
下着をゆっくり下ろし、膣口に指を這わせると、
ひくひくと収縮し、内側がとろりと潤っていた。
「……挿れて。若い人のを……忘れないうちに、欲しいの」
膝の上に彼女を乗せるようにし、
俺のものをゆっくりと導いて中へ沈ませた。
「うあ……中、まだ熱い……キツいです……」
「だって……若い男の人なんて、何十年ぶりなんだから……」
腰を浅く動かすたび、
膣内がぎゅうっと締まり、彼女の爪が俺の背中に食い込む。
「こんなに……こんなに気持ちいいなんて……」
「止めないで……お願い、もっと……奥まで……」
彼女の白髪が揺れ、胸が上下に波打ち、
自分から腰を落としてきて、
「中に……あの人のじゃなくて、あなたのを……」と囁いた。
絶頂の瞬間、膣内が痙攣し、
奥へ射精すると、彼女は静かに涙をこぼした。
「ありがとう……思い出せたわ。女だったってこと」
帰り際、彼女は何も言わず、ただ手を握ってきた。
その手の温度を、俺は今も忘れられない。