大学に入ってからよく一緒にいるようになった、沙月。
特別かわいいわけじゃないけど、制服姿のときの彼女には妙にそそられる何かがあった。
ローファーを素足で履くのが彼女のスタイルで、
夏でも冬でも靴下を履かない。
そのくせ「足汗すごいんだよね〜、くさかったらゴメンね」なんて笑いながら言ってくる。
ある日、サークル合宿の準備中。
彼女が部屋を離れたタイミングで、ふと玄関に置かれた彼女のローファーが目に入った。
思わず近づいて、つま先の中を覗き込む。
中敷きの部分が少し黒ずんでいて、
かすかに汗の染みが残っていた。
「……やば」
鼻を近づけると、生ぬるく湿った匂いが鼻腔に入り込んできた。
石鹸でもなく、香水でもない。
足の裏の蒸れた匂い。皮脂と汗が染みついた、“彼女だけのにおい”。
なぜか一気に股間が熱くなった。
手でズボンの中をまさぐりながら、
もう片方の手でローファーを顔に近づけ、
つま先の部分に思いきり鼻を押しつけた。
「沙月……これ、ヤバいって……」
靴底の内側に精液をかけてしまう。
吐き出す瞬間、視界の先には“何も知らずに戻ってくる彼女の足音”が響いていた。
急いで靴を元に戻し、
何事もなかった顔で部屋に戻った。
けれど数日後、彼女が何気なく言った。
「ねぇ……あの時、靴、変な匂いしなかった?」
「え? なんで?」
「……ううん、なんでもない」
その日から、彼女はわざとローファーを俺の前で脱ぐようになった。
中を見せつけるように、つま先をクイクイ動かして。