「濡れた声、乾かない指

彼の部屋に入った瞬間、なんか、こう──乾いた柔軟剤の匂いと、熱のこもった男の生活の匂いが、ぶわって鼻の奥に残って、頭の中がぼーっとした。カーペットに落ちてた靴下、洗濯機に入りきらなかったみたいで、それすらなんか、見たくな … 続きを読む