──子どもが寝た夜の台所。
私は、ただ“女”に戻りたかった。
夫とは、もう数ヶ月触れてない。
キスも、抱きしめ合うこともなくなった。
「母親」としては生きているけど、
「女」としては、ずっと死んでる気がしてた。
冷蔵庫の音だけが響く静かな深夜。
洗い物を終えて、手を拭いたはずなのに、
なぜか、パンツの中が湿ってることに気づいた。
タンクトップの下、ブラの隙間から乳首が立ってる。
寒くもないのに……。
電気を消して、薄暗いキッチンの床にしゃがんで、
スウェットのズボンを下ろした。
誰にも見られないのに、すごく恥ずかしかった。
指を舐めて、濡らして──
ゆっくり、自分の膣に当てた。
「はぁ……」
吐息が漏れる。
そこはもう、ぬるぬるしてて、
触れるたびにビクってするくらい、敏感だった。
ゆっくり中に入れる。
狭い。でも、奥が欲しがってるのがわかる。
「私、まだ……感じられるんだ……」
そんな言葉が、心の中に浮かんできた。
腰を揺らすたびに、
中からくちゅくちゅって水音がして、
その音にまた興奮してしまう。
声を出せないから、
唇を噛んで我慢する。
気づけば、左手で乳首を触ってた。
先っぽをつまんで、回して、引っ張って──
下と同じように、震えてる。
「イキたい……」
誰にも頼れない、誰にも見せられない、
でも、確かに“今の私”を感じたくて。
奥を擦るように指を動かして──
「んっ……んんっ……あっ……っ……」
足がガクってなって、
全身が痺れて、
私は、夜の台所でひとり、絶頂した。
抜いた指から、とろって糸を引いた液が垂れて、
私はそれを見て、泣きそうになった。
「誰かに、触れてほしい……」
でも、それでも、
“私が、私を抱いてあげた”この夜を忘れたくない。
女として、ちゃんと、今を生きてる証として──。