酒と、汗と、ぐちゃぐちゃに混ざり合った誰かの匂い
正直、二次会のバーを出たあとのことは、モザイクがかかったみたいに断片的。 覚えているのは、タクシーのシートの革の匂いと、隣に座る男の、お酒と混ざり合った重たい体臭。 「送りますよ」 その低い声が鼓膜に触れるたび、私のおま … 続きを読む
正直、二次会のバーを出たあとのことは、モザイクがかかったみたいに断片的。 覚えているのは、タクシーのシートの革の匂いと、隣に座る男の、お酒と混ざり合った重たい体臭。 「送りますよ」 その低い声が鼓膜に触れるたび、私のおま … 続きを読む
出会い系でアナル専門の浮気を繰り返すようになってから、私の生活リズムは完全にその日を中心に回るようになった。普通のセックスじゃもう全然物足りない。後ろの、あの狭くてキツい場所に全部ぶち込まれる感覚を知っちゃうと、もう戻れ … 続きを読む
本当は、勉強に集中しなきゃいけない時間だった。 深夜二時の自分の部屋。机のライトだけが手元を照らして、家族の寝息さえ聞こえない静寂。 教科書を開いているのに、頭の中はさっきから、下着の中のじわじわとした熱に支配されている … 続きを読む
俺は忘れ物を取りに、誰もいなくなった部室に戻ったんだ。ドアを開けた瞬間、まだ部活動中の熱気が残ってて、部室特有の制汗剤と、誰かの汗の匂いが混ざったような、あの独特の空気が鼻をついた。 ふとベンチに目をやると、マネージャー … 続きを読む
これ、誰にも言えないからここに書くわ。 昨日、親友のタカシが急な出張で、俺に「悪いけど嫁の様子、たまに見てやってくれ」って頼んできたんだ。あいつ、嫁の美紀さんのこと愛しすぎてて、逆に心配性なんだよ。 美紀さんは、昔から俺 … 続きを読む
その夜、実家に帰省していた僕と姉は、雷鳴が轟く嵐の中で二人きりだった。 昔から、姉は僕にとって絶対的な存在だった。美しくて、理知的で、でもどこか影のある僕の自慢の姉。 「ねえ、怖いね……」 停電で真っ暗になったリビング。 … 続きを読む
その日の夜、僕は静まり返ったマンションの自室で、テーブルの上に置かれた「一塊の肉」のような物体を凝視していた。 それは、つい数時間前、同じゼミの女子大生・莉愛が僕の部屋に遊びに来て、帰った後にサニタリーボックスに残してい … 続きを読む
雨の日の午後、家の中は湿り気を帯びた独特の匂いに包まれていた。両親は共働きで、この家には私と兄の二人しかいない。兄は昔から、私のプライベートな空間を侵食することに躊躇がなかった。最初はただの過保護だと思っていたけれど、そ … 続きを読む
深夜のオフィスビル。清掃の仕事で、女子トイレを巡回していた。普段は静かな空間が、今は私一人の密室だ。床を拭き、ゴミを回収する。特に変わったことのない、退屈な作業のはずだった。 最後の個室に入ったとき、便器の横の床に、白い … 続きを読む
私がラブホテルで働き始めて、もうすぐ1年になる。 仕事は、部屋の清掃。使われた後の部屋に入ると、そこには、愛の痕跡が残っている。乱れたベッド、床に散らばったコンドーム、そして、甘く、生臭い匂い。それは、愛し合った二人の、 … 続きを読む
今日も残業か……。窓の外には、煌めく東京の夜景が広がっている。机に積まれた書類の山をぼんやりと眺めていたら、急に、世界からすべての音が消えた気がした。いや、音が消えただけじゃない。時間の流れそのものが止まったような、奇妙 … 続きを読む
「ごめん、今日は……無理だよ」 私がそう言うのは、月に一度の恒例みたいになっている。ベッドの中、パジャマ姿で横になっていると、彼が後ろからそっと腕を回してきた。 「大丈夫だよ」彼は小さな声で囁く。それだけで、いつもの夜よ … 続きを読む
「なんか、変だ――」 一人暮らしのアパート。二階の小さな部屋で、いつものようにベッドに座ってスマホをいじっていた。窓は閉めているのに、夜風がどこかから入り込んでくる気がする。カーテンの隙間が、何度もひらひらと揺れて、私は … 続きを読む
やめたほうがいいって、ずっと思ってた。それでも、足が勝手に動いて、洗面所のドアをそっと閉める。部屋の中はもう誰もいなくて、廊下の電気も落ちてる。いつもより空気が重い。 洗濯カゴの前にしゃがみ込むと、ほんの少しだけ洗剤の匂 … 続きを読む
私の生活は、毎日同じことの繰り返し。朝起きて、仕事に行って、帰ってきて、一人でご飯を食べて、寝る。恋人もいないし、友達も少ない。SNSを開いても、みんな楽しそうで、私だけが、この退屈な日常から抜け出せない。 そんなある日 … 続きを読む