匂いとオリモノ日記

5月12日(火):丸の内のOL、美咲(26歳)の場合

今日は朝から会議続きで、ずっとデスクに座りっぱなしだった。タイトなタイトスカートの中は、自分の体温でずっと蒸されて、逃げ場のない熱がこもっている。

お昼休みにトイレに駆け込んで、こっそりショーツの中に指を滑らせた。おりものシートは、朝替えたばかりなのにもう、ずっしりと重みを増している。

指先に付着したのは、少し白濁した、とろみの強い愛液。鼻を近づけると、朝付けた石鹸の香水の匂いなんてどこかへ消えていて、代わりに「熟れた果実が少し発酵したような」甘酸っぱい、独特の女の匂いが立ち昇った。

この匂いを嗅ぐと、仕事モードの自分がいかに無理をしているか、肉体が疼いて教えてくれる。午後の仕事中も、この重くなったシートが股間に張り付く感触を思い出しながら、私はまた、椅子の上でそっと膝を閉じた。


8月20日(木):ジム通いの女子大生、莉奈(20歳)の場合

夏休み、冷房の効いたジムで一時間走り込んだ後の更衣室。スポーツウェアは汗でびっしょりだけど、一番濃い匂いがするのはやっぱり、股の部分だった。

シャワーを浴びる前に、脱ぎ捨てたばかりのスポーツショーツを確認する。激しい運動のせいで、シートはもうボロボロに毛羽立っていて、そこには塩気を帯びた汗と、透明でさらさらした、でもどこか金属のような匂いのするおりものが染み込んでいた。

部活上がりの男の子みたいな、野性味のある匂い。でも、その奥に確かに存在する、若い女特有の「むせ返るような生臭さ」。

更衣室の鏡に映る、紅潮した自分の顔。このシートをゴミ箱に捨てる時、誰かに匂いを嗅がれるんじゃないかっていう、わずかな期待と恐怖が、私を一番ゾクゾクさせる。


11月3日(祝):静かな住宅街の人妻、智子(39歳)の場合

夫が趣味のゴルフに出かけ、家の中はしんと静まり返っている。連休の最終日、私は掃除を終えて、ソファに深く腰掛けた。

一人になると、自分の身体の感触がいつもより鮮明になる。特に今日は、排卵日が近いせいか、股間が常にじっとりと濡れている感覚がある。

スカートを捲り上げ、ショーツのクロッチ部分を覗き込む。おりものシートの上には、卵白のような、驚くほど透明で弾力のある塊が、大きく広がっていた。

指で引き伸ばすと、どこまでも伸びていきそうな、粘り気のある糸を引く。匂いはほとんどないけれど、微かに「海風のような、潮の匂い」が混じっている。

夫にはもう、こんな私の変化を伝えることもない。私はそのシートを指で弄りながら、昔の恋人の顔を思い浮かべる。このシートに染み込んだ「待ちわびている匂い」は、誰にも届かないまま、午後の日差しの中で静かに乾いていく。


9月10日(土):妊娠8ヶ月の妊婦、美奈子(29歳)の場合

お腹が大きくなって、自分の足元すら見えにくい。妊娠してから、体質が劇的に変わった。特に、おりものの量は以前とは比べものにならない。

朝起きた瞬間から、股間が「じゅわっ」と濡れる感覚がある。おりものシートを替えるのは一日に5回以上。それでも追いつかない。

剥がしたシートを確認すると、そこにはカスタードクリームのような、白くてぽってりとした濃厚な塊が、円を描くようにこびりついていた。ホルモンの影響で、匂いは以前よりもずっとマイルドになり、まるで「炊き立てのご飯のような、甘く温かい匂い」に変わっている。

お腹の中の新しい命を育むために、私の身体はこうして、自分を最高の苗床に作り変えているんだ。その、生物としての圧倒的な機能美に、私は誇らしささえ感じる。この、重く、粘り気のあるシートこそが、私が母になるための、最も生々しい記録なのだから。


12月24日(水):地下アイドルの楽屋にて、ユナ(19歳)の場合

クリスマスイブのライブが終わった直後。ファンたちの熱狂的な声援を浴びて、私の身体は最高潮に火照っている。フリルたっぷりの衣装を脱ぐと、その下に着ていた見せパンとショーツは、汗でぐしょぐしょだった。

楽屋の隅で、こっそりとおりものシートを剥がす。ライトに照らされ続けたせいか、シートからは、私が付けているストロベリーのボディミストの匂いと、それに負けないくらい強い「アンモニアのような、刺激的な匂い」が立ち昇った。

アイドルとして、キラキラした笑顔を振り撒きながら、私の股間ではこんなに汚くて、生々しい反応が起きている。そのギャップが、私を何よりも興奮させる。

この、ファンには絶対に見せられない、私の「裏側の真実」。私はそのシートをビニール袋に入れ、誰にも気づかれないようにバッグの奥深くへと隠した。これは、私だけの、今夜のライブの「戦利品」なのだ。


3月25日(水):大学生の妹、結衣(19歳)の場合

春休み、リビングでだらしなくゲームをしている結衣。短いショートパンツから伸びる脚はまだ子供っぽさも残っているけれど、彼女が脱ぎ捨てた洗濯物から漂う匂いは、もう完全に「成熟したメス」のものだった。

こっそり確認した彼女のショーツ。おりものシートは、中心部が少し黄色く変色し、カピカピに乾き始めている。指でその表面をなぞると、ザラりとした感触と共に、ツンと鼻を突く「強烈な酸味」と、奥の方に「生温かいミルクのような甘さ」が混ざった匂いがした。

部活で汗を流し、代謝が活発な彼女の身体。排泄物と愛液が混ざり合い、若い肉体の中で濃縮されたその匂いを嗅ぐと、昨日までただの妹だと思っていた存在が、急に「得体の知れない女」として俺の脳内に侵入してくる。彼女が隣で無邪気に笑うたびに、俺のポケットの中では、彼女のシートを握りしめた指先が熱を帯びていく。


7月12日(日):母、美津子(46歳)の場合

蒸し暑い日曜の午後。掃除を終えてシャワーを浴びに行った母の後に、脱衣所へ入る。そこには脱ぎ捨てられたばかりの、少し地味なデザインの補正下着が置かれていた。

いつも家庭を切り盛りし、俺を叱る「母親」という記号。でも、その下着のクロッチに張り付いたシートは、残酷なほどに彼女の「現役の女」としての部分を物語っていた。

シートは湿気を含んで重く、そこには納豆のように粘り気の強い、白濁した塊がべっとりと付着している。匂いを嗅ぐと、柔軟剤の香りを強引にねじ伏せるような、重厚で、むせ返るような「熟成された女の体臭」がした。

それは、若さとは違う、どこか「腐りかけの果実」のような、抗いがたい円熟味を帯びた匂い。この匂いを、父さんは知っているのだろうか。いや、今の父さんにはもう見せていない、母さんの「奥底の真実」かもしれない。俺はそのシートに顔を埋め、母という聖域が汚れていく快感に、激しく身を震わせた。


11月20日(金):兄貴の嫁、香織さん(27歳)の場合

兄貴夫婦が泊まりに来た夜。リビングのソファで少しお酒を飲んだ香織さんは、顔を赤くして「少し暑いですね」と胸元を緩めていた。兄貴がお風呂に入っている間、彼女がトイレに立った後の密室。

彼女がうっかり(あるいはわざと?)ゴミ箱の一番上に置いた、丁寧に丸められていないおりものシート。それを開く時の高揚感は、犯罪に近い。

そこには、透明で糸を引く、驚くほど生々しい液体がたっぷりと染み込んでいた。匂いは、彼女が付けている高級なブランド香水と、それに対抗するような「潮の香りと、生臭い体液の匂い」が混ざり合っている。

他人であるはずなのに、兄貴を通じて家族になった彼女。血は繋がっていないけれど、この家の中で一番「不純な匂い」を放っている。俺は、そのシートを自分のポケットに滑り込ませた。明日、彼女がこの匂いを失ったことに気づく瞬間を想像しながら。