昼間の私は、落ち着いた大人の女を演じていた。
ライトグレーのロングカーディガンに、白のVネックブラウス、ネイビーのミモレ丈スカート。
美術館デートにぴったりな、清潔感と知性を漂わせるコーデだ。
カーディガンの柔らかさとスカートの揺れが、私の動きを上品に見せてくれる。
でも夜は違う。
彼の部屋に入った瞬間、その“昼の私”はゆっくりと姿を消していく。
カーディガンを脱ぐと、ブラウスの薄い生地が照明に透けて、肌の輪郭が浮かび上がる。
Vネックから覗く鎖骨に、彼の視線が吸い寄せられるのがわかる。
昼間とは違う空気が、部屋の中に満ちていく。
ソファに並んで座った瞬間、彼の手が私の膝に置かれる。
その温もりが、下半身へとじわじわ広がっていく。
スカートの裾を軽く持ち上げられると、昼間は隠していた脚のラインが露わになる。
布越しに触れる指先の動きに、呼吸が乱れた。
ブラウスのボタンがひとつ、またひとつ外されていくたび、
私の中で“夜の私”が完全に目を覚ます。
鎖骨から胸元へとゆっくり滑る指先が、昼間では絶対に見せない反応を引き出していく。
この服は、ただの着回しコーデじゃない。
昼は知的で落ち着いた私を、夜は素直で大胆な私を引き出す。
そして、その変化に気づく彼の目が、私をさらに熱くさせる。
――服が変わると、私も変わる。
昼から夜へ、安心感から欲望へ。
エロコーデは、私の中のふたつの顔を自在に切り替えるスイッチだ。
