「あのさ、俺、ちょっと変わっててさ…」
彼が、そう言って、少し不安そうに私を見つめた。
私たちが付き合い始めて、初めて彼の部屋に行った時のことだった。彼は、自分の部屋の片隅に、たくさんの女性の靴下を並べていた。履き古されて、少し汗ばんだ、その匂いを、彼は愛おしそうに嗅いでいた。
普通の女性なら、きっと引いてしまうだろう。でも、私は、その光景を見て、むしろ、心がときめいた。
「…私、変なこと言うかもしれないけど…私、あなたが履いてた、あの靴下の匂いが好きなの…」
私は、意を決して、そう言った。彼は、信じられない、という顔で、私を見つめた。
「…えっ、マジで…?」
彼のその言葉に、私は、泣きそうになった。今まで、誰にも言えなかった、私の性癖。誰にも理解されないだろうと思っていた、この「変態性」。でも、目の前にいる彼は、それを、否定しなかった。
「…俺も、その匂い…好きだ」
彼が、そう言って、私の手を握ってくれた時、私は、初めて、この世界に、自分と同じ「匂い」のする人がいる、と知った。
それから、私たちのセックスは、完全に変わった。
彼は、私の履き古した靴下の匂いを、愛おしそうに嗅ぎながら、私の体に触れてきた。私の汗ばんだ、足の指を、一本一本、優しく舐めてくれた。
「…んっ、あぁ…!」
私は、彼に、足の指を舐められるたびに、全身が震えるような、強烈な快感に襲われた。今まで感じたことのない、体の奥から湧き上がってくるような、変態的な興奮。
「…もっと、嗅がせて…」
彼が、そう言って、私の足の指を、彼の鼻に押し付けた。私は、彼の欲望に応えるように、彼の頭を、私の足元に押し付けた。
そして、私も、彼の性癖を、心から愛した。彼の履き古した靴下の匂いを嗅ぎながら、彼のペニスを、優しく、でも確実に、快感の淵へと連れていく。
「…っ、あぁ…っ!」
彼は、私の匂いを嗅ぎながら、何度も絶頂を迎えた。
それは、セックスという行為じゃなかった。それは、お互いの性癖を愛し、満たし合う、二人だけの「聖なる儀式」だった。
私たちのセックスは、どんどんエスカレートしていった。
ある日の夜、彼は、私に言った。
「…ミオ、俺、実は、君の足で、ペニスを挟んでほしいんだ…」
彼は、少し恥ずかしそうに、そう言った。私は、彼の欲望を、心から愛した。
私は、彼のペニスを、私の足で、優しく挟んだ。そして、彼のペニスが、私の足に、何度も、何度も、擦りつけられる。
「…っ、あああぁぁ…っ!」
彼は、私の足にペニスを擦りつけながら、絶頂を迎えた。それは、彼にとって、最高の快感だった。
そして、私は、そんな彼の姿を見て、心から愛おしいと思った。彼の「変態性」は、もう、私にとっては、彼の「愛」そのものだった。
私たちは、お互いの性癖を愛し、お互いの欲望を昇華させることで、誰にも理解されないかもしれないけれど、最高の「愛」の形を見つけた。
私たちのセックスは、もはや「変態」なんかじゃなかった。それは、お互いの魂を繋ぐ、究極の「共鳴」だった。
「…ねぇ、リュウ」
「うん」
「…私、あなたのこと、大好き」
私がそう言うと、彼は、私の足の匂いを嗅ぎながら、優しく微笑んでくれた。
「…俺も、ミオのこと、大好きだ」
私は、この彼と出会って、初めて、「本当の私」を、心の底から愛してくれる人を見つけた。私たちの世界は、誰にも邪魔されない、完璧な世界だった。