正直、この仕事を始めたときは不安しかなかった。 自分でも自覚があるくらいの、強いワキガとスソガ。 中学生の頃から、夏場は自分の体臭が怖くて、制汗剤を何本も使い切ってた。でも、この業界に入ってみたら、信じられないことにそれが私の「武器」になった。
「……ああ、この匂い。たまんないよ、サキちゃん」
ホテルの部屋に入って、服を脱いだ瞬間に広がる、私の体臭。 ツンとした独特のスパイスみたいなワキの匂いと、下着を脱いだ瞬間に立ち上る、ムワッとした重たいスソガの匂い。 普通の男なら顔をしかめるかもしれないけど、私の常連さんたちは、その匂いに取り憑かれたように鼻を押し付けてくる。
「……嗅いで、いいですよ。今日は一段と、蒸れてるから」
私は全裸になって、ベッドの上に仰向けになる。 常連の田中さん(仮名)は、私の股の間に顔を埋めて、獣みたいに深呼吸した。 「……っ、最高だ。この酸っぱいような、濃い匂い。これがないと、もう勃たないんだ」
彼の舌が、私の濡れそぼった割れ目をなぞる。 「じゅる、……っ、じゅぷ、……」 スソガの匂いと、私の愛液の生臭さが混ざり合って、部屋中に充満していく。 制汗剤で誤魔化さない、剥き出しの私の匂い。 それが彼の理性を壊していくのが、指先に伝わる彼の震えでわかる。
「……先生、今日も中に出していい? サキちゃんの匂いと、俺の精液を混ぜたいんだ」
彼は私の担任でもなんでもないけど、私のことを「先生」と呼ぶ。 この匂いの虜になった、哀れな生徒。 私は彼の頭を抱き寄せ、自分のワキの匂いを嗅がせながら、脚を大きく広げた。
「いいですよ。田中さんの精液で、もっと生臭くしてください」
彼は自分のパンパンに張ったそれを、私の奥まで一気に突き刺した。 「ぐちゅ、ぱちゃっ……!」 愛液と空気が混ざり、そこに私の強い体臭が絡み合って、卑猥な摩擦音が止まらなくなる。 一突きごとに、彼の荒い鼻息が私の股ぐらに吹きかかる。 「っ、あ、……っ、匂う、……サキちゃんの匂いが、頭にくる……っ!」
彼はなりふり構わず、腰を激しく打ち付けてくる。 私のワキの汗を指ですくって、自分の口に運んだり、私の首筋を舐め回したり。 ぐちょぐちょに濡れた結合部から、白い泡が吹いて、私の腰の下に敷いたタオルにポタポタと滴り落ちた。
「……出す、出すぞ……っ!」
彼は私の腰を強く掴んで、奥の奥まで何度も何度も叩き込んだ。 ドクドクと脈打つ振動と一緒に、熱い精液が大量に注ぎ込まれるのがわかる。 生温かくて、少し青臭い精液の匂い。 それが私のスソガの匂いと混ざり合って、さらに濃密で、逃げ場のない匂いになって溢れ出した。
……終わった後の、あの異様な静けさ。
彼は私の股の間に顔を置いたまま、動こうとしない。 「……幸せだ。この匂いを嗅いでると、自分が生きてるって実感がする」 私は、中から溢れてくる彼の精液をそのままにして、彼の頭を優しく撫でた。
シャワーを浴びに行こうとすると、彼は「洗わないで」と懇願してくる。 私の匂いを、一滴も逃したくないみたいに。 私はそのまま、彼の精液が下着に染みていくのを感じながら、次の予約を確認する。
明日も、明後日も、私のこの匂いを求めて、男たちがやってくる。 コンプレックスだったこの臭いが、今では私の「居場所」を繋ぎ止めるための、一番確かな証拠。
これが、デリヘル嬢の私が、密室で常連客と繰り返している、誰にも言えない匂いの告白。