……正直、好奇心が勝っていたんだ。
出会い系の掲示板で見つけた、体格のいい男。やり取りの中で「後ろ、興味ある?」と聞かれて、二つ返事で頷いた。どこかで読んだ「開発すれば最高の快感」なんていう甘い言葉を、そのまま信じ込んでいた。
雨の土曜日、場末の安いラブホテル。 カビ臭いエアコンの風が吹く部屋で、私は彼に言われるがまま、ベッドの上で四つん這いになった。
「……初めてなんだろ。たっぷり塗ってやるから、力抜いてろよ」
背後で、パチンとローションのキャップが開く音がした。 冷たい液が、私の窄まりにドロリとかけられる。 「ちゅる、……っ」 指が一本、二本と、無理やり割れ目の奥にねじ込まれる。 「くちゅ、じゅるっ……」 静かな部屋に、粘膜が強引に広げられる水っぽい音だけが響く。
「……っ、い、……痛い、……っ!」
快感なんて、微塵もなかった。 ただ、自分の身体の中に、入ってはいけない太い異物が、内壁をズリズリと削りながら侵入してくる恐怖。 彼が指を抜いて、自分のパンパンに張り詰めたそれを、私の入り口に押し当てた。
「……入れるぞ」
その瞬間、言葉を失った。 「……っ、ぎ、……あああああ、……っ!!」 ミシッ、という音が頭の中で響いた気がした。 熱い鉄の棒で、内側の粘膜を無理やり引き裂かれるような、焼けるような激痛。 彼が腰を一度深く沈めるたびに、私の肛門の筋肉が悲鳴を上げて、ギリギリと彼を拒絶するように締め付ける。
「ぐちゅ、ぱちゃっ、……っ!」
ローションと、私の粘膜から滲み出た微かな血が混ざり合って、卑猥な摩擦音が止まらない。 彼はなりふり構わず、私の腰を掴んで、奥の奥まで何度も何度も叩き込んだ。 一突きごとに、内臓が押し潰されるような圧迫感と、排泄時とは全く違う、逃げ場のない「侵入」の苦しさに涙が溢れた。
「……っ、はぁ、……っ、あ、……だめ、……抜いて、……っ!」
でも、彼は止まらなかった。 私の背中に覆い被さり、喉の奥から獣のような声を漏らした。 ドクドクと脈打つ振動と一緒に、熱い精液が、私のアナルの奥深くまで一気に流し込まれる。 生温かくて、生臭い精液の匂いが、鼻をつく。 それが私の中から溢れて、繋がったままの隙間から、ドロリと漏れ出してシーツを汚した。
……終わった後の、あの地獄のような脱力感。
彼は手早くシャワーを浴びに行き、私は一人、ベッドの上で震えていた。 股の間からは、彼の精液と、ピンク色に混ざった体液が、ポタポタと床に垂れている。 ティッシュで拭こうとするだけで、裂けたような痛みが走って、指を近づけることすらできない。
「……もう、二度とやらない」
そう心に決めたのに、帰り道、歩くたびにアヌスの奥に残る彼の精液の熱さと、拭いきれないあの生臭い匂いが、妙に頭にこびりついて離れなかった。 痛いのに、汚されたという事実だけが、自分の身体の奥深くに刻まれてしまったような、奇妙な感覚。
これが、私が出会い系で手を出した、最低で最高に痛かったアヌスの記録。