「はじめまして」って送信ボタンを押すまで、10分以上かかった。
スマホの中、出会い系アプリのプロフィールには「恋愛経験少なめです」とだけ書いてある。嘘じゃないけど、ほんとはもっと正直に書きたかった。
――“処女です、でももう卒業したいんです”。
誰にも言えなかった。周りの子はみんなとっくに経験してて、処女ってだけで馬鹿にされそうで、でも自分から誰かに求めるのも怖くて……。
だから、出会い系を使った。
登録して数日で、何人かからメッセージが来た。でも、みんなやたら軽かったり、すぐ会いたいって言ってきたり、怖くてブロックした。
そんな中で、一人だけ、やたら文面が丁寧な人がいた。
「大人ですが、無理なことはしません。年下の子に興味があります。」
その人――健さんとは、数日間やり取りを続けた。優しくて、ちょっと真面目で、でも下ネタも自然に言ってきて、「エッチなことも大事だと思う」って言葉が妙にリアルだった。
思いきって、「処女なんですけど、ちゃんと大事に扱ってくれる人に任せたい」って送ったら、すぐに返ってきた。
「それなら、僕でよければ。絶対に無理はさせません。」
それを読んで、少し泣いた。
そしてその週末、私は健さんとホテルで会った。
待ち合わせは夕方。カフェで30分くらい話したあと、彼が聞いてきた。
「……このまま、行く?」
私は、こくんと頷いた。
ホテルの部屋に入ると、急に心臓がバクバクして、汗が出てきた。初めてなのに、自分から来たくせに、体が動かなくなる。
健さんは、そんな私を見て、ゆっくりとソファに座った。
「大丈夫。何もしないから、少しこっちおいで」
私はおずおずと隣に座る。緊張で手が震えてた。
「ねえ、怖い?」
「……うん。ちょっと」
「そっか。でも、それでも来てくれたんだよね?」
私は、頷いた。
次の瞬間、彼がゆっくり私の手を握って、軽くキスしてきた。
それだけで、体が熱くなった。
彼の手が、頬に触れて、唇が重なる。最初はただ優しくて、少しずつ、舌が触れあって、唾液が混じるのが分かった。
「……嫌だったら言って」
「……いや、平気」
キスのまま、彼の手が胸に触れる。服の上から、そっと包まれて、親指で乳首を撫でられた。そこからビリビリって電気が走って、思わず「んっ……」って声が出た。
自分の声がいやらしく聞こえて、顔が熱くなる。
彼が服をめくって、ブラを外して、舌を這わせてくる。硬くなった乳首を吸われて、体が震えた。
「すごい……感じてるね。かわいい」
下着の中が、ぐっしょり濡れてるのが分かった。彼の指がショーツの中に入ってきて、クリトリスを撫でられて、声が漏れそうになる。
「……入れていい?」
その一言に、私は不安と期待でいっぱいだった。
「……うん。痛いの、我慢する」
「我慢しなくていい。ゆっくりするから」
彼はゴムをつけて、私の脚を広げて、膣口に先っぽをあてた。
「力、抜いて。深呼吸して」
その言葉に合わせて、私は「はぁ……っ」と息を吐いた。
ゆっくり、少しずつ入ってくる。
「んっ……痛っ……」
「ごめん、無理しないで。ゆっくりね」
ほんの数センチ入っただけで、ズンって鈍い痛みが来て、体が反射的に逃げようとした。でも、彼が手を握ってくれて、目を見てくれた。
「大丈夫。焦らないから。大事な初めてだもんね」
その言葉に、また涙が出そうになった。
数分かけて、ゆっくりゆっくり、彼のが奥まで入ってきた。異物感と、でもなぜか熱くて、体の奥まで繋がってる感覚。
「すごい……入ってる……」
「うん、すごくキツいけど、ちゃんと受け入れてくれてる」
動き始めると、痛みよりも、奥の方がくすぐったいような気持ちいい感覚に変わっていった。
「んっ、んんっ……ふぁ……っ」
彼の腰が動くたびに、膣の内側が擦れて、濡れてる音がして、シーツにしがみつきたくなる。
「イキそう……?」
「分かんない……でも、なにこれ……気持ちいい……」
どれくらい動いたか分からないけど、彼がピクッと震えて、耳元で囁いた。
「……出そう。中には出さないからね」
その直後、ビクッビクッと彼の体が痙攣して、熱いものがゴム越しに膣に放たれたのが分かった。
彼はゆっくり抜いて、私を抱きしめてくれた。
「……ちゃんと、卒業だね」
私は黙って頷いて、彼の胸の中で泣いた。
帰り道、足がガクガクして歩くのが大変だった。でも、心は不思議と軽くて、ちゃんと「女になったんだ」って実感が、じわじわきていた。