大学2年生、20歳。
性癖って、自分でも気持ち悪いと思うことがある。
生理中のセックスが好きだった。
最初に気づいたのは高校生の時。 彼氏とえっちしてる途中で始まってしまって、慌てて止めようとしたら、その時の感覚が頭から離れなかった。
敏感になってる時期で、いつもより全部が強くて。 彼氏は引いてたけど、私は正直、もっとしたかった。
それからずっと、一人でその記憶を使ってた。
でも人には言えなかった。
引かれる。絶対引かれる。 変態だって思われる。
大学に入って、彼氏ができて、また試みたけど「無理」って言われた。 「汚い」って。
その言葉が刺さって、やっぱり私は変態なんだって思った。
でも欲求は消えなかった。
出会い系アプリを入れたのは、大学2年の春だった。
最初はただ話し相手が欲しかっただけ。
でも登録してみたら、メッセージがどんどん来て。
ほとんどはすぐやりたいだけの人で、すぐブロックした。
でも一人だけ違う人がいた。
ユーザー名「タケシ」、28歳、会社員。
「セフレ探してます。条件とかないので、話せる人がいいです」
なんか普通だった。
返事した。
最初は当たり障りない会話だった。 趣味とか、仕事とか、好きな食べ物とか。
でも3日目の夜、なんとなく聞いてみた。
「変な性癖があっても大丈夫な人ですか」
少し間があった。
「大丈夫ですよ。むしろ聞きたい」
また間があった。
私は深呼吸して、打った。
「生理中のセックスが好きなんですが、引きますか」
送信してから後悔した。
でも既読がついて、すぐ返事が来た。
「引かないです。むしろそれ、ちゃんと受け止めたい」
画面を見つめた。
「中出しも…大丈夫ですか」
「大丈夫です。したい」
胸が、どきどきした。
会ったのは、メッセージを始めて1週間後だった。
駅前のカフェで初めて会ったタケシは、写真より落ち着いた雰囲気の人だった。
「緊張してる?」って聞かれた。
「してます」って正直に言ったら、笑ってくれた。
「俺も緊張してるよ」
それだけで少し楽になった。
1時間くらい話して、ホテルに向かった。
部屋に入って、向き合った。
「本当に大丈夫ですか」って聞いた。
「大丈夫。あなたが気持ちよくなってくれる方が大事」
その言葉に、ほっとした。
シーツが汚れることを謝ったら、「気にしないで」って言って、バスタオルを下に敷いてくれた。
その気遣いが、なんか…好きだった。
生理3日目。
一番量が落ち着いてくる頃で、でも一番敏感になってる時期。
いつもより全部が鋭くて。
タケシがゆっくり入ってきた瞬間、「あっ」って声が出た。
「大丈夫?」
「大丈夫…気持ちいい」
正直に言えた。
ゆっくりと動き始めて、いつもより感覚が鋭くて、すぐに涙が出そうになった。
「泣いてる?」
「違う…気持ちよすぎて」
タケシが少し動きを止めて、額に口づけしてくれた。
その優しさが、余計に涙腺を刺激した。
最後、「出していい?」って確認してくれた。
「出して」って言えた。
中に広がる熱さと、いつもと違う感覚が混ざって。
全身が震えた。
終わった後、タケシがバスタオルで丁寧に拭いてくれながら言った。
「変態じゃないよ、これ」
「え?」
「敏感になってる時期に求めるのって、すごく自然なことだと思う」
泣いた。
声を出して泣いた。
「汚い」って言われた言葉が、初めて上書きされた気がした。
それからタケシとは月に2回会うようになった。
生理の時だけじゃなくて、普通の時も。
でも一番好きなのは、やっぱりあの時期だった。
タケシはいつもバスタオルを用意して、最後まで確認して、丁寧に拭いてくれた。
「これが好きなんだね」って、当たり前みたいに言ってくれた。
当たり前みたいに受け入れてくれる人が、世界に一人でもいると。
自分の性癖が、少し愛しくなった。