それは、本当に偶然だった。
いつもより10分遅い電車に乗ったその朝、
乗り込んだ瞬間に視界に飛び込んできたのは――元カノだった。
一瞬目が合って、互いに固まった。
でも、乗り込んだ人波に押されて、俺たちは自然と隣同士に立つことになった。
「……久しぶり」
「……うん。元気だった?」
言葉なんて、ほんの少しだった。
でも、密着した身体の距離感がそれ以上に多くを語っていた。
彼女は細身だったけど、昔から胸だけは主張が強くて、
今も、ぴったり押し当たる感触が生々しく伝わってくる。
つり革を持つ俺の腕に、彼女の柔らかい胸が何度も擦れてくる。
スカートの裾がふくらはぎに触れ、
息が当たる距離で、互いに呼吸を整えていた。
「……ねぇ」
不意に、彼女が小さく囁いた。
「やっぱり……興奮してるの、わかる」
下半身が硬くなっているのは、自分でも自覚していた。
押し付けないように意識しても、無理だった。
「私も、……ちょっと濡れてきた」
彼女の手が、バッグの陰でそっと俺の手を握ってきた。
そのままスカートの中へ誘導され――
太ももの内側に触れた瞬間、熱と湿度が伝わってくる。
「……駅、あと2つだよ」
「我慢、できると思う?」
次の瞬間、俺は彼女の手を引いて、電車を飛び降りた。
そのまま駅のトイレへ――と思ったが、彼女が向かったのは、駅の非常階段裏の物陰。
「急いで。声、出さないから……」
壁際でキスを交わしながら、スカートをたくし上げて、
下着を指でずらすと、中はとろとろに濡れていた。
「奥、早く……お願い……っ」
周囲の足音を気にしながら、腰を打ちつける。
「中……出して……今度は、忘れられないようにして」
絶頂とともに、理性も現実もすべて吹き飛んだ。
そのあと、何事もなかったように電車に戻ったけど、
彼女の耳元にはまだ、俺の吐息が残っている気がした。