夜、タバコを吸うためにベランダに出たときだった。
隣のベランダに、誰かの気配。
そっと視線を向けると、
薄手のルームウェア姿の女性がこちらを見ていた。
――初めて見た。
同じマンションの隣室なのに、顔を合わせたのはこの時が初めて。
髪は濡れていて、肌が白くて、
胸元がゆるんだTシャツの隙間から、谷間がうっすらのぞいていた。
「こんばんは……遅いですね」
向こうから話しかけてきたその人は、
想像以上に柔らかい声をしていた。
少し会話を交わして、すぐに彼女が人妻だと知った。
旦那さんは夜勤が多いらしい。
「……よかったら、今度うちで飲みませんか? お隣同士だし」
あれは、ただの社交辞令じゃなかった。
数日後、彼女の部屋に入った。
初対面から一週間も経っていないのに、
ソファに並んで座って、缶チューハイを開けた時点で、
空気はもう完全にできあがっていた。
「旦那さんが夜いないって、けっこう寂しくないですか?」
「……寂しい。
でも、こうして誰かと話してると、ちょっと救われる気がする」
そう言いながら、彼女は俺の腕に自分の肩を寄せてきた。
「この服、透けてません……?」
少しだけ揺れる胸。
目の前で見せつけるようにブラの紐をずらすと、
思わず手が伸びてしまった。
「……だめ、でも……触ってほしい」
乳首はすでに立っていて、舌で転がすと彼女は身体を震わせた。
脚を開かせてショーツの奥に指を差し込むと、
中はとろとろに濡れていた。
「中、いいよ……避妊してるから……」
その一言で、理性は崩れた。
「バレたら……まずいですよね?」
「うん。でも、バレるかもって思う方が、興奮する」
ソファに押し倒して奥まで突いたとき、
彼女の声を必死に堪える顔が、妙に淫靡で、忘れられない。
その日から、ベランダに出るのが習慣になった。
視線が合えば、それは“今夜”の合図。