「ちょっとトイレ行ってくるねー!」
そう言って出ていった友達の背中を見送って、私はドアの方をちらっと見た。
閉まったドア。個室のカラオケボックス。
モニターからはBGMだけが流れてる。
残されたのは、私ひとり。
「……っ」
バッグの中で、指先が震えてる。
今日、持ってきてしまったの。
小さなリモバイブ。……だって、我慢できなかったんだもん。
ひとりきりになれるタイミング、きっとあるってわかってた。
スカートの中にそっと手を入れて、下着をずらす。
肌に当てただけで、もう膣の入り口がひくついてるのがわかる。
ゆっくりと、音を立てないようにバイブを差し込んだ。
「……はぁ、んっ……」
膣の奥で小さく震えるたびに、声が漏れそうになるのを必死で押し殺す。
耳元で流れるBGMの中、私はこっそりと腰を浮かせていた。
スピーカーから聞こえる歌と、自分の心臓の鼓動が混ざる。
「……うそ、もう……やば……っ」
自分で自分の奥を攻める感覚。
でも今日は違う。
“見つかるかもしれない”っていうドキドキが、興奮を何倍にもしてる。
「……く、あ……きもち、い……」
指が濡れてる。
膣の奥で震えるバイブの存在が、もう私の一部みたいになってる。
スピーカーの音量を上げた。
もし声が漏れても、気づかれないように。
……その時だった。
「ただいまー!おまたせ!」
ドアが、開いた。
「えっ、なにして……?」
私は声も出せなかった。
膣の奥にバイブが挿さったまま、身体は絶頂の途中だった。
「……や、ちがっ……っ、う、そ、見ないでぇ……っ!」
でも、止まれなかった。
抜こうとしても、身体が拒否した。
だって、気持ちよすぎたから。
目の前で呆然と立ち尽くす友達の前で、私は腰を震わせて絶頂した。
「……っ、うそ、こんな……はずじゃ……」
頬が熱い。涙がにじむ。
でも、身体の奥は、まだバイブを欲しがってる。
「ねぇ……それ、わたしにも貸してよ」
友達は、そう言って笑った。
カラオケの音が、妙に遠くで響いていた。