モデルルームのベッドで、不動産営業マンに抱かれて中に出された内覧日
「じゃあこちらが、最後の1LDKタイプになります」 営業マンの彼は、スーツが少し窮屈そうな細身の体で、年齢はたぶん20代後半。私は引っ越しを考えていて、ひとりでいくつかの物件を見て回っていた。 「おひとり暮らし、初めてな … 続きを読む
「じゃあこちらが、最後の1LDKタイプになります」 営業マンの彼は、スーツが少し窮屈そうな細身の体で、年齢はたぶん20代後半。私は引っ越しを考えていて、ひとりでいくつかの物件を見て回っていた。 「おひとり暮らし、初めてな … 続きを読む
出張帰りの羽田空港、ラウンジに入ったのは搭乗まで1時間以上空いていたからだった。月曜から水曜まで接待三昧。スーツの中は蒸れて、靴も足に馴染まず、私の中はじわじわとストレスで渦巻いていた。 カウンター席の片隣に、若いスーツ … 続きを読む
その人の家に通い始めたのは、もう4ヶ月前。ヘルパーとして割り当てられた高齢ではない、まだ50代前半の独身男性――Sさん。 腰を痛めていて、買い物や掃除、洗濯を週2回。無口で表情の変化が少なくて、でもどこかきれい好きで、生 … 続きを読む
料理教室に通い始めて、もうすぐ1年。趣味の延長みたいな気持ちだったけど、毎週決まった曜日に、あの広くて明るいキッチンに立つのが、今は私にとって密かな楽しみになっていた。 その理由は、ただ一つ――最近通い始めた、10歳以上 … 続きを読む
彼と復縁したのは、2週間前だった。一度別れて、お互いに連絡を絶っていたけど、ふとしたきっかけでまた会って、なぜかそのまま、今日遊園地に来ていた。 どこかぎこちなく、でも、懐かしくて、心地よかった。夜のライトアップされた園 … 続きを読む
仕事でひと山越えた夜、ひとりで立ち寄ったのは、昔ながらの銭湯だった。 22時半の閉店ぎりぎり。のれんをくぐると、湯気と檜の香り、そして客のほとんどいない静けさが、今日の疲れを丸ごと溶かしてくれる気がした。 脱衣所で着替え … 続きを読む
「すみません、あの本……閉架なんですけど、見られますか?」 声をかけてきたのは、図書館の常連らしき男性だった。毎週水曜の午後に来て、分厚い文学全集を黙々と読んでいる。歳は私より少し上くらい。物静かで、視線がいつもまっすぐ … 続きを読む
私は地方の無人駅で、住み込みの管理をしている。発着本数は1日10本にも満たない。駅舎の掃除と見回り、花壇の水やりが仕事のほとんど。夜は駅舎の奥にある畳の休憩室でひとり布団を敷いて眠る。誰にも邪魔されない、穏やかだけど少し … 続きを読む
終電を逃して、なんとなく入った24時間の漫画喫茶。個室ブースでフラット席を選んで、毛布にくるまりながら横になる。深夜2時。カチャカチャと隣のキーボードを打つ音が聞こえてきて、なんとなく安心する。 (ネカフェって、意外と安 … 続きを読む
田舎の小さな直売所で、週4日パートしている。 夏になると朝から暑くて、ハウスで採れた野菜を棚に並べるだけで、背中に汗がにじむ。私は38歳。結婚して12年、子どもなし。夫は真面目でやさしいけれど、夜の営みはもう何年もない。 … 続きを読む
「……マジか」 窓の外は土砂降りだった。 思いつきでひとり旅に出て、小さな民泊を予約したのが昨日。チェックインして30分、近くの温泉に行くつもりで支度してたのに、外はバケツをひっくり返したみたいな大雨。 「温泉、今日はや … 続きを読む
夜22時からの清掃バイト。子どもを寝かしつけてから、タクシーで現場に向かう。 仕事先は、地方の小さな工業団地にある食品工場。昼間は機械音で騒がしいらしいけど、深夜は無人で、冷えた空気とわずかな蛍光灯の明かりだけがある。 … 続きを読む
うちの女子寮は、門限23時、男子立ち入り禁止。入寮のときは「女性の安心安全のため」って強調されたけど、正直、欲求不満の温床みたいな場所だと思う。 彼氏もいない。門限あるからデートも難しい。ひとりでやることも、最初は我慢し … 続きを読む
「505、チェックアウト入りました」 インカムに入る声。私は手袋をはめながら、「はーい」と返事して、清掃カートを押してエレベーターに向かった。 ラブホテルの清掃員になって、もう2年になる。 最初はただのバイトだった。昼間 … 続きを読む
俺は、平日限定の“試写室バイト”をしている。 仕事内容はシンプルで、個室ビデオ店の清掃。客が帰ったあとの部屋に入って、ゴミ箱を空にして、シートを拭いて、備品を補充して、また次の客を迎える。たったそれだけ。だけど、この仕事 … 続きを読む
「また3本……今月、早くない?」 スマホの通知に目をやりながら、私は苦笑いした。匿名販売サイトの注文通知。内容はいつも通り、**「使用済みパンティー+愛液ボトル」**のセット。 正直、パンティーよりも愛液のほうが売れてる … 続きを読む
福祉系の大学に通っていた頃、実習先で出会ったのが、真衣さんだった。 脊髄損傷で車椅子生活。年齢は30代前半、スラッとした長い髪と、クールな雰囲気。最初は言葉数も少なくて、正直ちょっと怖かった。でも、食事やトイレ介助を何度 … 続きを読む
「〇〇くんのこと、本気で好きになっちゃったかも」 出会ってまだ3回目だった。 彼女はSNSで知り合った年下の女の子。アイコンは横顔だけ、ちょっと病んだポエムとリスカ跡の写真を投稿してるような、いわゆる“メンヘラ”って言わ … 続きを読む