大学の掲示板で見つけた深夜バイト。
「商業ビル清掃、22:00〜翌5:00」
時給はまぁまぁ。
どうせ誰とも関わらない地味な作業だろうと思って入った。
けど、配属されたのは“トイレ専任”。
しかも、男女どちらも担当――つまり女子トイレにも入る。
もちろん、使用中に入るわけじゃない。
だけど夜中、全フロアが無人になる時間帯、
俺は鍵を持って、女子トイレに“堂々と”入れる立場だった。
最初の数日は、ただ機械的に掃除していた。
でもある日、3階の奥にある女子トイレの個室で異変に気づいた。
便器のフタが開いたままで、
その横に、畳まれたショーツがぽつんと落ちていた。
レースの、黒。
クロッチ部分はわずかに濡れていて、
指先で持ち上げると、ほのかに体臭と石鹸の混じった匂いがした。
「……なんで、こんなとこに?」
届けるべきかと思った。けれど、
本能がそれを許さなかった。
ゴム手袋を外して、直接そのクロッチ部分に鼻を近づけた。
ふわっと、生々しい女の“におい”が鼻を突く。
洗いたてじゃない。今、脱ぎたての残り香。
「やば……」
ズボンの中で、反応するのを止められなかった。
誰も来ないこの時間、無音のトイレ個室の中。
俺は、その使用済みショーツを握りしめたまま、
便座に座って自慰を始めていた。
指でクロッチをなぞりながら、
「この匂いの主は、どんな顔して脱いだんだろう」
「何のついでに、落としていったんだろう」
妄想だけで、一気に高ぶって――
ショーツの内側に向かって、精液を吐き出してしまった。
終わったあと、少しの罪悪感と、
“また落ちてないかな”という異常な期待が同居していた。
それ以来、俺はその個室を最後に回るようになった。
たった一度の偶然が、習慣と興奮に変わっていた。