深夜、日付が変わる少し前。私は自分の部屋のベッドで、スマホを弄っていた。週末の夜はいつもこんな感じ。両親はもうとっくに寝ているはずで、家の中はしんとしていた。ぼんやりとSNSのタイムラインをスクロールしながら、今日の出来事を反芻していたけれど、心はどこか落ち着かない。そんな、ふわふわとした感覚の中にいた。
突然、部屋のドアがゆっくりと開く音がした。心臓がドクンと跳ね上がる。こんな時間に、誰?恐る恐る目を向けると、暗闇の中に、見慣れたシルエットが立っていた。兄だった。
「…どうしたの?」
声を出さずに、口パクで問いかける。兄は何も言わず、ただまっすぐに私を見つめている。その視線に、胸の奥がざわついた。いつもと違う、どこか張り詰めた空気が漂っていた。彼は部屋に入り、音を立てないようにドアを閉めた。カチリと鍵が閉まる音が、妙に大きく響いた気がした。
私のベッドサイドに、兄がそっと腰を下ろす。微かに香る、彼特有の石鹸の匂い。いつも嗅ぎ慣れているはずなのに、その夜は、なぜか違う匂いに感じられた。もっと濃く、もっと男らしい、禁断の香りのように。
彼は何も言わないまま、私の髪に触れた。指先が、そっと私の髪の毛を梳く。優しくて、けれどどこか熱を帯びたその触れ方に、私の体は硬直した。心臓の音は、どんどん速くなる。鼓動が、耳鳴りのように響く。
「ねぇ…」
兄が、私の耳元に唇を近づけて囁いた。その吐息が、私の首筋に触れ、ぞくりと鳥肌が立つ。彼の唇が、私の耳たぶを甘噛みした。熱い、と脳が警鐘を鳴らすけれど、体はもう、その快感に逆らえない。
Tシャツの裾から、彼の指が滑り込んできた。ひんやりとした指先が、私の肌に触れる。背筋がゾワゾワと粟立つ。それは、いつも兄と交わす、他愛もないボディタッチとは全く違うものだった。指はゆっくりと、私の肋骨のあたりを辿り、そして胸へと向かった。
「ん…っ」
小さな呻き声が漏れそうになるのを、必死で噛み殺した。ブラジャーの上から、指が私の胸を優しく揉む。その感触に、乳首がキュンと硬くなるのが分かった。背徳感が、脳の奥を痺れさせる。家族が眠る同じ家で、こんなことをしている。そのスリルが、私の興奮を最高潮に高めていった。
ブラジャーのホックが外される。パチン、と小さな音がした気がしたけれど、それは多分、私の耳の中で鳴り響く心臓の音にかき消された。剥き出しになった胸に、彼の掌が直接触れる。温かくて、少し湿った掌が、私の敏感な乳首を優しく弄んだ。電流が走るような快感。
そして、彼の唇が、私の胸に吸い付いた。ひゅ、と息を呑む。乳首が強く吸われるたびに、下腹部がじわりと熱を帯びていく。まるで、体の内側から溶かされていくような感覚。私はもう、抵抗する気力もなかった。ただ、この甘美な快感に身を任せるしかなかった。
彼はゆっくりと、私のパジャマのズボンを下ろした。そして、ショーツの中に指を滑り込ませる。すでに濡れて熱を持った秘所に、ひんやりとした指先が触れる。指が優しくクリトリスを擦ると、全身に電撃が走った。腰が勝手に浮き上がり、彼の指に擦り寄っていく。
「気持ちいい?」
彼の声が、私の耳元で囁かれた。その声は、いつも聞く兄の声なのに、その響きは、私をさらに深い欲望の淵へと引きずり込んでいく。私は何も言えず、ただ、かすかに頷くことしかできなかった。
彼の指が、私の濡れた場所を深く探る。ヌルヌルとした愛液が、指に絡みつく感触。指が奥まで入ってくるたびに、子宮がキュッと締め付けられるような快感が襲う。息が荒くなり、身体が勝手に痙攣した。
私は兄の首に腕を回し、ギュッと抱きしめた。彼の汗の匂い、男の匂い。全てが、私をこの禁断の快楽へと深く誘う。
そして、彼の指が、私の秘所の中で激しく動き始めた。奥を掻き混ぜられるような感覚に、私は抗えない快感を覚え、体を弓なりにする。
「ああ…っ!」
声にならない叫びが喉の奥で震える。全身が痺れ、脳が真っ白になった。もう、理屈なんてどこにもなかった。ただ、この甘美な感覚だけが、私を支配していた。私は彼のTシャツを強く握りしめ、彼の背中に爪を立てた。そして、体の奥から突き上げるような、強い衝動に身を任せ、全身を震わせながら、快感の波に溺れていった。
彼が私の体から指を抜き去ると、ひんやりとした空気が、むき出しになった秘所に触れる。残されたのは、じっとりとした濡れた感触と、部屋に充満する、甘く生々しい匂いだけだった。
兄は何も言わず、私の隣にそっと横になった。そして、私を腕の中に抱き寄せた。私は彼の胸に顔を埋め、心臓の音を聞いていた。ドクン、ドクンと、力強く脈打つ音。それは、私たち二人の、秘密の共有を告げているようだった。
この夜の出来事は、決して誰にも話せない、私たちだけの秘密。禁断で、背徳的で、けれど抗うことのできない、甘い記憶として、私の心に深く刻み込まれたのだった。